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ナムジャイブログ

2012年11月12日

正しい洋蘭用の温室の建て方、利用の仕方!


 ▲バンダを熱帯の洋蘭だと言うプロの洋蘭業者も居ますが、バンダは涼しい日本の気候で濃い色彩で豪華に咲きます! バンダの交配親セルレアはタイ、ミャンマーの北部高地に自生しており、この地方は冬には小雪がちらつく程気温が低下します。開花は春。交配種にすることで年に何回も開花します。 お部屋で冬越しできます! 写真集

間違いだらけの洋蘭の冬越しの為の「温室」の建て方
プロのプロが正しい建て方お教えます!


10数年前には毎年日本各地の国際洋蘭展に出店していました。
ブースで洋蘭の販売をしていると多くの方から洋蘭栽培の質問を受けますが、「温室」というものの知識が無いのには驚きました。
ある方は、高額の温室を建てましたが、それまでは毎年洋蘭の花は美しく咲かせていました。温室を建ててから全て洋蘭は枯れてしまいました。どこが悪いのでしょうか?という質問です。

   ◆温室はガラス小屋とは違います・・・・・
温室の内容を聞くと、温室を建て、今まで住まいの部屋で栽培していた洋蘭を温室に入れました。冬は0度を下回るときもあるほど寒い地域だそうです。
質問1:「温室の屋根に自動開閉の天窓は付いていますか?」・・・天窓は付いていません。
質問2:「温室には遮光ネットを張っていますか?」・・・遮光ネットはありません。
質問3:「温室内には夜間の温度を上げる為の加温器は付いていますか?」・・・加温器はありません。
私が答えますのは、これでは温室ではありません。ただのガラスの箱に過ぎない。
日中の外気温が0度に下がろうが、雪がちらつく寒い日であろうが、日光が数時間照らされればガラスの小屋の内部は50度ほどに温度は上昇してしまい植物は火傷になり枯れてしまいます。

◆これを避けるために・・・・・・
1:●ガラス小屋内の温度が30度を越えたら天窓が自動で開き内部の熱気を外へ逃がし(この時、入り口ドアーか側面の窓が少し開いていることが必要)、外気の冷気を吸い込み、内部の温度が上昇しないよう調節されます。
自動開閉の天窓の取り付けにはそれなりに費用が掛かります。その費用を掛けないなら温室を設けないことです。温室づくりで一番大切なことです。しかし、温室建築業者はこのことは一切言いません。客の希望通りにガラス小屋を建てるだけです。

2:●直射光がガラス小屋に直接はいれば、室内の気温が低くても植物は葉焼けします。
ガラス小屋を建てる地域が積雪のある地域なら、ガラス温室の内部に遮光ネットを張ります。積雪の無い地域なら屋根面に張ってもさしつかいありません。
理想的な遮光ネットの張り方は、東面には30~40%の遮光ネットを屋根面にのみ張ります。西面には60%市松模様の遮光ネットを屋根面と側面に張ります。
植物は朝方のやや強めの日照を好みます。午後の日照は強すぎると害になります。やや弱めの日照にするのがよい。

3:●ガラス小屋を建てたかと「温室」とは言いません。
自動開閉の天窓(理想は自動開閉の側窓も設ける)を設ける+遮光ネットを張る+夜間の気温を上げる為の加温器を設ける=これで初めて「温室」だと言えます。

◆もう少し温室らしくなる為の大切な要素をお教えします!
●温室は南北方向に経て、入り口は南向きに設けます。引き戸が良い。自動側窓が無い場合、日中にドアーを少し開けておけます。ドアーなら閉まってしまうことがある。

●温室の床は、土間のままか、川砂を20cmほど敷き込む(ナメクジが発生し難い)か、川砂の上に素焼きレンガを敷き込む。夜間温室を閉めるとき、床にたっぷりと潅水しておくと夜間に十分な湿度が保たれる。加湿器を置く方が居ますが、加湿器が出すミストの粒子が粗く、植物の腐りが多く発生する。上記の方法なら加湿器が無くとも十分湿度は上がります。

●夜間の温度を上げる為の加温器は必要な能力より30~50%大きい能力のものを設置する。ぎりぎりの能力なら、一晩中、一日中加温器が運転され温室内の湿度が大きく下がってしまいます。大き目の加温器を設けても掛かる経費には差はありません。設置時の費用が掛かるだけ。
寒冷地は室内に保温カーテンを設けるとよい。

夜間の最低温度の設定を2度ばかり下げて経費を浮かし、その分、水やりする水温を上げることをお勧めします。水やりの水温は30度程度までヒーターで上げます。水温が高いと真冬でも植物は活き良いよく生育します。根も驚くほど張ってきます。
100~200リッターの水槽を温室内に設け、ヒーターで水温が30度になるよう自動調節できるようにしておきます。

●鉢の置き場所を考える。東面の棚にはカトレア、バンダ、デンドロ、シンビと言った日光を好む植物を置きます。西面は一日中大きく遮光されますので、パフィオ、胡蝶蘭、パフィオ等やや弱光線を好む植物を置きます。細かい気遣いが上手な栽培につながります!

◆もう一つ重要なことは・・・・・
温室は寒い冬をしのぐものに必要なものです。
一年中温室に入れっぱなしの方が殆どですが、このような方の温室を観させてもらうと、植物全体の葉は黄色みを帯び、下葉が落ちています。これは株が水不足で衰弱している証拠です。
夜間が気温が10度を下回らなくなったら株は屋外に出し、雨によく当てるようにします。
高さ2.5m以上の高さに市松模様の遮光ネットを張りその下で栽培できるようにします。

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●お部屋で洋蘭の冬越し法については別途ブログします。

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Posted by タイロングステイ村 at 19:46 │洋蘭